Somebody said what do you want?

しがないジャニオタです

エイターが軽率にキスマイのライブに行ったらニカ担になって帰ってきた話

 ニカちゃんが可愛い。

 初めての記事の一文としては些か端的だろうか。

 私は先日、縁あってKisMy-Ft2 LIVE TOUR 2017 MUSIC COLOSSEUM 5月20日の静岡公演に足を運んだ。まんまとハマってしまった。つまり生後3日、生まれたてのクソにわかだ。でも生後3日でも自分の感情は理解できる。私は今、ニカちゃんが可愛いと感じている。

 しかし、何故ニカちゃんが好きなのか、私は理由が分からない。

 今回ブログを開設しようと感じたのは、その理由を整理するため、もしくはこれを公開することで先駆者の皆様からのご意見を伺うためという部分が大きい。あとは単純に一回やってみたかったから、というのもある。


 現状に至るまでの顛末をお話しする。
 今回のキスマイのツアーのセットリスト、演出等にも触れているので、目にしたくない方はそっとブラウザバックして頂きたい。

 私は2年ほど前に関ジャニ∞ジャニーズWESTにハマり、オタクを拗らせ始めた。地元で暮らす高校の同級生(以下、相方)に帰省の度ご教授を受けたり、ツイッターなどを始めたりして同好の士と出会ったり、相方と共に北は札幌、南は沖縄まで遠征をしたりと、細々と楽しくジャニオタを営んでいた。

 1年前、Kis-My-Ft2の中で私が顔と名前を一致させていたのは藤ヶ谷くん(銀座カラーのCMが可愛かった)・北山くん(大倉くんとカウコン出てた)・玉森くん(宮田くんと結婚した)・宮田くん(玉森くんと結婚した)の4人である。
 横尾さんは職場の先輩が好きだと言っていたのでなんとなく名前だけ憶えていたが、どの人なのか顔は一致していなかった。ニカちゃんと千賀くんに関しては名前すらうろ覚えであった。
 でも今、ニカちゃんが可愛いのだ。ニカちゃんが、かわいい。
 

 私がニカちゃんを認識したのは、前段で述べた相方が帰省時に見せてくれた「Kis-My-WORLD」にてニカちゃんと千賀くんのユニットを見たことが始まりである。
 キスマイ内にはメンバー格差があり、後列4人は舞祭組という初めて聞いた時には度肝を抜かれるような名前でユニットを組んでいることは知っていたのだが、とんでもない。
 耳から入って心臓を直に震わせるような低音のラップ。衝撃だった。
「すげえかっこいいな!?」と阿呆みたいな感想しか言えなかった。ニカちゃんという愛称で親しまれていると聞いたが、印象としては「二階堂さん」という感じがした。
 衣装、演出、そしてその歌声。会社員の様相で飛び跳ね歌いまわる自虐アイドルの影はどこにもなく、そこにいるのはアーティストで、アイドルだった。
 この時点で好印象を抱いていることが現状への発露だったのかもしれないが、その当時の私は知る由もない。結局騒ぐだけ騒いだが、この日はCDやDVDの購入にまでは至らなかった。

 2017年に入った頃、相方から「キスマイのアリーナツアーがあるんだけど、どう?」というお誘いを受けた。二つ返事で頷いた。とはいえ、誘ってもらっておいてなんだが、ハマるつもりはなかった。
 この時点で私は関ジャニ∞ジャニーズWEST、二足の草鞋で生活しており、これ以上応援するグループを増やすのは生活する上で厳しいものがあると判断したためだ。
 また、職場の同期の誘いで一度別グループのライブに同席させてもらった機会があったのだが、その時はファンクラブに入会したり、DVDを購入したりすることはなかった。
 現場に行っても何でもかんでもドハマりする訳ではない。その経験を踏まえた上で、相方からの提案に頷いた私は(何を甘い気持ちで、と感じるかもしれないが)物見遊山の気持ちが強かったのだと思う。


 結論。ラブ、キスマイ、イエス


 僅かにKis-My-WORLDを見ただけの知識で足を運んだのだが、キスマイのライブは兎角演出が素晴らしい。
 アリーナ中をローラースケートで駆け抜けるのは彼らの持ち味であることは知っていたが、衣装がその特長を引き立てるのだ。彼らが書ければ靡くマント。彼らが回れば広がるチェーン。彼らの持つ武器の力を底上げしている。ゲームで言えばバフ。

 また、舞台演出が凄い。彼らの機敏なダンスに合わせて変化する画面。圧巻の一言だ。
 私の中で印象深いのは鉄のような銀色の衣装と仮面に身を包んだジャニーズJrたち。彼らは暗闇の中から登場し、スポットライトが当てられれば鉄の衣装はそのライトを反射させる。踊ればその反射光は角度を変えて様々な場所に照射され、その様はまるで人のかたちをしたミラーボールを連想させた。なんだあれ!?すげえ!!これまで見たことのない演出に、私は純粋に感動した。

 ライブの内容だって勿論良かった。「MUSIC COLOSSEUM」と題してあるツアーだが、1曲目のOvertune、2曲目のEXPLODEはまさにライブ開幕のゴングに他ならなかった。このあともTO NIGHTなどアップテンポで激しいナンバーが続き、会場の熱気は否が応でも上がる。
 私はこの時点で心臓がびりびりと震えて逆立つような想いだった。楽しい!この人たちのライブ、楽しい!

 MCについては相方から事前に「エイトとかジャニストで慣れてるとびっくりするくらい面白くないと思う」と前置きさせれていて(気を悪くした方がいたら申し訳ない)、むしろどんなMCなんだ……とハードルを下げつつわくわくしていたのだが、いやまあ面白かった。個人の感想でしかないが、イメージとしては男子高校生のトークを聞いているような気分。和気あいあいとしていて、何とも微笑ましかった。


 初めにブログ開設の理由を「ニカちゃんが好きな理由を整理するため」と銘打ち、ここまでライブの感想を打ってみて、熱の籠った「魅せる」素晴らしいライブだったなあと振り返れるのだが、どれだけ考えてみても、どうしてニカちゃんに「好き」という感情を抱いているのか、その理由が全く分からない。
 いや、MCで千賀くんに「初めから帽子被るのあんま好きじゃない、顔見えないじゃん」と指摘され、素直に帽子をとってステージ上の鏡(レーザーライト反射用)で髪型チェックをして、北山くんに「やめなさい、そんな子に育てた覚えないよ!」と注意されるもガン無視するところとか、色々かわいらしかったのだけど、決定的な理由としては弱い。
 何故好きになったのかわからないのだ。何故、二階堂高嗣を好きになったのだろう。


 様々な要因は絡んでいるのかもしれないが、ただ一つ。ただ一つ、これだけは原因だろうということがある。

 ジョッシー松村である。

 彼女はMC後、KEN-KINGと共に登場し、欽ちゃん走りで我々の目の前を通過していった。
 衝撃だった。
 ジョッシー松村のことはなんとなくだけれど知っていた。というか、年初に行われた関ジャニ'sエイターテインメントのオーラスの為大阪に一泊した際、相方に何故かジョッシーのブロマイドを貰ったのだ。理由は忘れてしまったが、可愛いので取り敢えず受け取った。
 その時は正直、光でも焚いて可愛く見せたんだろ?という疑心しかなかった。
 公式で女装したのはキャンジャニで目にしていたし、MVで可愛くて美しくて仕方がなかったすば子ちゃんは生で見たらめちゃくちゃにおっさんだった(こんなことを言っているが双眼鏡でパンツばかり追っていた)。
 なので、きっと生で見たら「ウワ~男!!!!!」と思う類だろうと腹を括っていたのである。まあ、セットリストやネタバレに目を通さずに今回のライブに向かったので、まさか生のジョッシー松村に出会えるとは思ってもみなかったのだが。

 そして生で見たあの瞬間、多分、きっと、恋に落ちた。
 もうね、理由が本当にわからない。マジで。特に女装した男が好きという性癖があるわけでもなし。でも、生で見たジョッシー松村はとてつもなく、可愛かった。
 身体とかパーツとかどう見ても男であったし、ニカちゃんの顔が特別好みというわけではない。現に関ジャニ∞では錦戸亮渋谷すばるジャニーズWESTでは重岡大毅が好きなので、系統が全然違うように思う。
 でも、可愛かった。可愛かったし、ときめいた。彼女の姿を目にした瞬間に、私の胸にはあたたかな春の風が吹き込んで一面に花が乱れ咲けロマンスなのである。最早自分で何言ってるか分からない。
 ともかく、想像以上に可愛すぎた。訳わかんね~~よ~~~~可愛いよ~~~~!!!!何で可愛いのか理由が一つも解明できないのが怖い。こんなのは初めてだ、可愛い。
 ヅラを取ったら刈り上げの輩が出てくるのにそれすらも可愛いときたものだ。なんだよメッチャ好きじゃん……でも理由が分からないの……何で……。
 余談ではあるが、今まで「二階堂さん」と呼んでいたのに、ライブ後は「ニカちゃん」と呼ぶようになった。なんかもう彼の在り方が「ニカちゃん」だった。


 翌日、静岡から東京へ戻ってジャニーズショップでニカちゃんのブロマイドをセット買いした。無だった。流れ作業だった。相方から既に貰ったというのにジョッシー松村のブロマイドをまた買った。家にジョッシー松村が増えると思ったら、胸が満たされる想いだった。

 その後、池袋の某中古販売店にてセルDVDの棚を見ていた時、私は「I scream」のライブDVDを目にする。
 発した言葉は「これ、ジョッシー出てんの?」であった。
 頷く相方に更に続ける。「これ買えば毎日ジョッシーを拝めるの?」
 相方、並びに共に参戦していた相方の妹、爆笑。当人は真顔。DVDを手にした私は迷いのない足取りでレジへ向かった。捨て台詞は「毎日ジョッシーが見れるなら実質無料。」


 ここまで現状、また感情の吐露を文にしてみて改めて思うが、く、狂っている。相方は愉快だと笑っていたが、いや、愉快でも何でもね~んだよ!ニカちゃ~ん!好きです!まっちゃ~ん!!付き合ってくださ~い!!
 とんでもないところまで来てしまった。いやもう勝手に軽い気持ちで歩み寄って勝手に恋の落とし穴に嵌って永遠に出られない暗闇のラビリンスに陥ってしまっただけなんですけど。絵に描いたような階段の踏み外し方だ。クソ~~これだからオタク楽しい!!ずっと神様サンキュー!!!!!!
 前々からキスマイを応援していらっしゃる方々はぎょっとされたかもしれないが、このようにジョッシーが原因となるニカ担もいるのだ。まだ3日しか経っていないので担当を名乗るのも烏滸がましい話ではあるが。

 本人が一番訳が分かっていないが、でもやっぱり、三晩経ってもジョッシーが好きだし、ニカちゃんが好きだ。
 色んなニカちゃんが知りたい。色んなニカちゃんが見てみたい。色んなKis-My-Ft2が見てみたい。
 もしこれを目にしたキスマイファンの方がいらっしゃったら、もし良ければ「この公演がオススメだよ!」「この曲のニカちゃんかっこいいよ!」なんてことを優しく教えていただきたい。全然アンテナを立てていなかったものだからどう手を付けたら良いのか未知数なのだ。是非とも先導者の方、募集中です。

 胸を張ってキスマイファンを名乗れるように、今後自己研鑽に努めたいと思う。ニカちゃんが、可愛い。可愛い!!